雪崩救助犬を育成する前に
ハンドラーに求められること
雪崩救助犬を育成する前に考えていただきたいこと
ハンドラーの心構え
ハンドラーに求められること
* 体力
冬山で捜索活動をするにあたっての人並み以上の体力が必要不可欠です。
* 装備
自分と自分の犬の安全は自身が守らなくてはなりません。そのためにはまず適切な装備を揃える必要があります。
* 冬山&雪崩&雪崩捜索に関する知識
冬山で行動できる知識が必要です。冬山の知識や経験を得るには山岳会に入会したり、登山学校に入学したりすることをお勧めします。また各地で開催されている雪崩講習会を受講し、雪崩やレスキューに関する知識を深めなければなりません。
雪崩教育の例:
勤労者山岳連盟中央登山学校 「雪崩事故を防ぐための講習会」
CAA(カナダ雪崩協会) 「雪崩安全講習会」
* 犬の訓練技術
雪崩救助犬はペットではありません。使役犬(仕事をする犬)を訓練する正しい技術を身につける必要があります。信頼のおける犬の訓練所に通って習うことをお勧めします。現在、日本で雪崩救助犬の訓練を教えている犬の訓練所は非常に限られています。近くに雪崩救助犬を専門とする訓練所がない場合には、災害救助犬や平地捜索犬を育成している訓練所を訪ね、救助犬としての基本訓練や捜索訓練を身につけることが理想です。その上で雪崩捜索を専門に行っているチームに連絡を取ると良いでしょう
人犬一体
犬とハンドラーは人犬一体で行動します。雪崩救助犬がハンドラーなしで捜索したり、ハンドラー以外の指示で捜索することはありません。雪崩救助犬が最も仕事がしやすいように調整し、ベストに近い状態で捜索をさせ、限界を見極め、犬の健康と安全を守り、そして雪崩救助犬に関する全責任を負うのがハンドラーです。ハンドラーは雪崩救助犬の保護者であり、ベストパートナーでもあるのです。
欧米のハンドラー
欧米では雪崩救助犬のハンドラーはそのほとんどがボランティアで、他に仕事を持ち、訓練は週末や平日の夜行っています。しかしハンドラーの捜索救助隊員としての意識は非常に高く、ボランティアといえどもプロとしての自覚を持って任務に臨んでいるのです。
良き雪崩救助犬ハンドラーである前に良き捜索救助隊員であれ!
とかく雪崩救助犬だけが注目されており、ハンドラーとしての適性が軽視されています。ハンドラー=捜索救助隊員としての訓練を積まない限り、雪崩救助犬を連れて現場に出ることは不可能です。犬の飼育や訓練技術の習得だけではなく、臭跡理論、人と犬の救急救命法を始め、様々なレスキューに関する知識や技術の体得、並びに体力訓練は必要不可欠です。
ハンドラー90%、救助犬10%
雪崩救助犬を使った捜索救助活動は、ハンドラー90%、救助犬10%と考えます。犬の捜索訓練においてさえも、ハンドラー自身が訓練しなければならないことが9割(犬の指導法、反応の読み方、などなど)。また実働の現場においてもハンドラーの役割は9割。この9割をうまくこなさなければ、最後の1割の仕事を犬がこなすことはできないし、その能力を最大限に引き出して捜索させることは難しいのです。犬の訓練ばかりに目が行って、ハンドラーの訓練がおろそかになってしまいがちです。犬は利口です。きちんと教えれば上達していきます。問題はハンドラーの側にあることが多いのです。どんなに能力の高い犬を持っていても、捜索救助隊員としてのハンドラーのスキルが無ければ、雪崩救助犬が現場で生かされることは決してないでしょう。
雪崩救助犬活動はチームプレー
雪崩救助活動は個人プレーではなく、他のハンドラーや、捜索救助団体、関係諸機関とのチームプレーです。自分と自分の犬のことしか考えない人は向いていません。また自分の犬を自己顕示欲を満たす道具にすべきでは決してありませんし、雪崩救助犬活動は犬の性能を競うものでもありません。現場での主役はハンドラーと雪崩救助犬ではなく、数ある捜索手段のひとつにすぎないことを肝に銘じておくべきです。そして、より良い捜索活動をするためには何が必要であるか、どう行動しなくてはならないかを常に考え、協調性を持って臨むべきです。円滑なチームプレーを可能にするために、ハンドラーにはより洗練された自己管理能力や、感情にとらわれない合理的な思考能力が要求されます。
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